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米穀小売業者の減少

2018.07.23

もうすぐ8月です。
秋が近づくと廃業する米穀専門店がでてきます。在庫の最も少なくなる時期なのでタイミング的にも節目になるのでしょう。
 業界全体が衰退しているなか高齢化や人手不足も重なって同業者が減ることは致し方ないのですが寂しく思いますし、不安にもなります。堺北の小売組合もかつては100件ほどありましたが今は30件ほどに減りました。
 残っている同業者のなかでも当店のような家庭用中心の米穀専門店はさらに少数です。当店の生命線はこだわりのおいしいお米を手ごろな価格で販売することです。 
 しかし大規模小売店は価格しか追求しませんので、おいしいお米にこだわって栽培している小規模農家はコスト的に対応できずさらに減少すると思います。これからはおいしいお米を確保するために仕入ルートの確保もしなければならなくなりそうです。
 政府は農業の6次産業化・7次産業化を叫んでしますが小規模農家を切り捨てて日本の農業が成り立つとも思えません。これから日本の農業と小売業はどうなるのでしょうか?