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(株)京山問題について

2017.04.05

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 スーパーなどの量販店では相変わらず有名産地の優良品種が10kg税別2800円(税込3000円)前後で販売されています。
 一般的には新聞等で公表されているJAなどの相対取引価格が米取引の基準となり、これに引取費用(運賃)や袋代を加算したものが原価となります。さらに量販店に販売する場合は精米費用や袋代・運送費用のほか諸経費がかかります。しかしこれでは間違いなく赤字になってしまいます。そこで当然何らかの努力をすることになります。
 そんな状況の中で今回の中国米混入事件が起きました。
 事件も落ち着いたようですし、お客様との会話の中で頻繁に話題に上るので差し障りのない範囲で私見を書かせていただきます。
 量販店に無謀な要求をされても、断れば卸業者としては存亡の危機となります。そこでリスクを冒してでも対応する必要が出てきます。
 報道当初はJAの子会社が不正を行ったとして大きな話題となりましたが、私は(株)京山ほどの会社が自社の工場で混入することはあり得ないと考えています。実際(株)京山は中国米の仕入れは行っていないと発表しています。
 一番あり得るのは故意か否かは別にして混入したお米を仕入れた可能性です。お米の流通ルートは複雑です。JAから直接仕入れるよりブローカーなどの業者を経由した方がなぜか安い場合があります。不正を行っている場合、伝票類も偽装しているでしょうし、混入した場所が業者なのかJAなのか生産者なのか特定することはまず不可能です。
 さらに今回の混入の根拠が遺伝子検査ではなく産地分析検査であり、遺伝子検査の結果が公表されていないのも不思議です。もちろん中国で日本の品種が栽培されているからかもしれませんが、まるで最初から混入を確信していたようで、今回は単なる告発ではなく他に狙いがあるような、もっと奥深い闇を感じます。
 また今回の事件では故意に中国米の混入したお米を仕入れたと証明できない限り週刊誌に勝ち目はないように思います。
 ただ決着が付くには時間がかかります。もし記事の狙いが(株)京山ではなくJAやその関係者のイメージダウンなど他にあればそれなりに意味があるのかなと・・・、
 美味しいお米には美味しい理由が、安すぎるお米にもそれなりの理由があります。何に重きを置いて購入するかは消費者しだいです。